イベントスペースなのか店なのか分からなくなったクラブ達。店も客もなにがいいのか?なにをやっていいのか?なにが楽しいのか?どこへ行こうとしているのか見えなくなっている?
だから分かりやすい「イベント」というものに集中する!イベントのない店、イベントのない日、開店休業の状態?!
全部がそうだという訳ではないが、大なり小なりそうなっている現実!イベント仕掛け過ぎるあまり店のカラーが無くなってしまい、なにをやっているのかお客さんの方からみても見えなくなってしまう・・・。現実、イベントをやり過ぎるあまり多少のイベントでは人が来なくなってしまったり!どうすりゃいいんだ・・・なんて?
店ってその店独自の商品や価値観があって成立するものだよな。しかしDJ達もどこにいっても同じ選曲するからどこでも同じ音を聞かせる訳だ。そうするとわざわざAという店に行かなくても、 B・Cに行かなくても近くの店やホールで間に合うし、無理にその日に出かけなくてもいつでも聞ける訳で価値観が下がってる訳ね。
イベントだったら大きなスペース、大きな資金で大音響、大スクリーン、VJと、スポンサー無しでは不可能な所に来てしまってるし、客ももっともっと次を要求する。ちょっと前だが『キッス』というロックバンドが火をはくと人はもっと火を燃やせと煽り要求するものだ。少々のことでは飽き足らなくなってくる。仕掛ける方もそれならと応えようとする!そういうお互い先の見えない相互関係が生まれてくる。
しかし小箱なんてそんな設備なんて出来ない訳でトランスイベント仕掛けてもお客さんは大きなスペースや大きな音、VJに馴れてる訳で少しも喜ばないし、むしろ小ばかにしたような顔をする。
クラブのスタートはディスコ、そして小さなスペースのクラブ・・・。それらが今、時代の中で孤軍奮闘を繰り返している。俺達は小箱でしか出来ない事、小箱だから出来ること、小箱だから出来る事、小箱でしかかけられない音やコミュニケーションを大事に試行錯誤を繰り返し、戦っている。人は皆寂しいもの。人は一人で生きられないもの。人は前を見て進むもの!クラブはそれらを自問自答しながら生きてるのかも!
クラブはただの店だけど、お客さん、スタッフ、そしてDJ、いろいろな人々の協力の上に成り立っている。一番身近にあるスペース、もっともっとこのスペース、この関係を大事にしようよ。無くなってからあの頃は、あの店はと嘆いても始まらないぞ!大箱は大箱のアジがあり、クラブはクラブのアジ、ニオイがするもの!クラブとイベントは基本的に考え方と遊び方が違う訳ヨ。クラブ、イベント、うまく使い分けて楽しく遊ぼうよ!大事にしようよ!
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