昔を思い出させてくれた某ラジオ局。
どのラジオ局だったかは忘れたが、ワールドカップの真っ最中だったのでサッカーの話で盛り上がっていた。なにげにゲストの1人が、自分が昔あこがれていたスポーツの話をしだした!
三角野球の話。長島や王さんがまだ若くて現役で活躍していた頃のちょっと前の話だ。
そうだったな。バットを買うお金もなく、グローブなんて夢のまた夢の頃。親は生活に追われていて子供の世話なんかしていられない!食うに精一杯の頃の話だ。
オレの所も、モノがなかったのは同じだ。学校が終わって一旦帰宅、カバンを置いてまた学校へ!どうせまた行くんだったら帰らないで遊んでいればいいと思うのだが、飼い犬と同じなのかな、とりあえず一旦帰る。そして、今度は勉強に学校へ行くのではない、遊びに行くのだ。今考えてみると、一旦帰宅する事で勉強の場と遊びの場のスイッチを切り替えていたのかもね?!
そう、遊びの中心は野球。それも、三角野球。人数が揃わない事が多かったので俺達の世代では、ほとんどの人が三角野球を経験していると思う。三角野球とは、ベースが三つしかない野球の事だ!ファースト、セカンド、ホームの三人でも遊べる。セカンドがいない時はいると仮定して遊ぶ。バットとボールがあればグローブがなくても遊べる。ファーストミットなんて持ってないしね。それでも人数が少ないときは壁がキャッチャー代わり。
でもさ、楽しかったな。あまり、遠くへ飛ばすとホームに帰った後、打った本人が球拾いに行ったりさ。素朴だけど遊びは自分たちで考えたよな。陣取りとか、缶蹴りとか…なんだかラジオを聴いていつのまにか子供の頃を思い出したのは年齢のせいか?
毎日毎日が必死なのに何か気持ちに余裕があったな。
ガキ大将もいたし。もちろん命令したり威張ったりもするけど、面倒見がいい!何気にあこがれて自分も真似ていた頃もあった。責任と我慢と面倒見る。ガキ大将のいた時代って、知らず知らずのうちに人の付き合い方、思いやりも学んでいたのかもね?
今みたいに親が面倒見てくれる訳じゃないけどさ、親を尊敬していたし、大人は大人、子供は子供でちゃんと判っていたよね。大人が子供を虐待したり子供が親を殴ったりなんてなかった!そりゃ、親にめちゃくちゃ怒られたりしたよ。先生にもさ。でも自分が悪いんだって納得していたし、親の愛とか先生の愛とか怒られても理解していたよ。俺は劣等生だったから多分現状を一生懸命に何とかしようと思っていたんだろうね。学生服のズボンの膝とお尻にはツギがしてあったしさ。でも、みんなそうだから何も気にならなかった!
あっ、そうだ。
オレが小学校の二・三年生まではこうもり傘がなくて唐傘だったな?
この頃は唐傘って観光土産じゃなくて、みんな使っていたんだよ。
初めてこうもり傘を見たときは、都会を感じてかっこいいと思い親にねだったよ。こうもり傘に感動するって、今ありえないよな。
みんな新しいものに飢えていたし、何を見ても感動したよ…
今日はなんとなく爺くさい話になったんで止め処がない。
これぐらいにしておきます。
ラジオを聴いてガキだった昔を思い出したG.father。
PR